ほづみアドバンス歯科

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固い素材の歯は優れているか

2016年3月8日噛み合わせ

最近の流行りとして、硬い素材の歯が好まれます。

私が知る中で一番硬いのは、「ジルコニア」という素材です。

余談ですが、このジルコニア、硬すぎて、
歯医者のドリルで削ろうとすると火花が散ります。
「火花が散りそうなほど硬い」のではなく、「本当に火花が散る」のです。
もう、ほとんど工事現場ですね…。

先日の記事でも書きましたが、
自分の歯は、使っていくうちにすり減って低くなっていきます。

自分の歯よりもはるかに硬い素材でできた歯があったとしましょう。
長い年月使っていると、どうなると思いますか?
答えは「硬い歯だけ残る」のです。

アンバランスに硬い歯だけすり減らずに残るわけです。
すると、かみ合わせの相方の歯を痛めるか、
差し歯(ジルコニア)の中の歯を痛めるか、ということになります。

このように、
自分の歯よりも硬すぎる素材の歯は、とてもオススメできません。

ジルコニアでの噛み合わせは、とても薦められれるものではないということです。

【補足】
一般にジルコニアクラウンというと、全部ジルコニアで作ったオールジルコニアと、
ジルコニアの核;コーピングの上にセラミックを焼き付けたジルコニアセラミックがあります。
私が否定的なのは噛む面までジルコニアのオールジルコニアで、
ジルコニアセラミックなら表面はセラミックなので、幾分マシです。
(難しいお話ですので、詳しくは私か当院スタッフにお尋ねください)

人工物の素材は、歯と同じ程度の硬さで、
歯と同じ程度にすり減ってくれることが望ましい
のです。