介護の方に口に興味をもってもらおう
2016年1月31日訪問診療
今日は研修会に参加しています。
内容は…
私たち歯科関係者が訪問診療、在宅診療を行うときには、
お医者さん、看護師さん、ケアマネさん、ヘルパーさん、
STさん、OTさん、PTさん、栄養士さん、薬剤師さん、
など、たくさんの職種の方と連携します。
ただ、忙しくてお口の中まで手が回らないのか、
生死に関わることではない(とは思われている)からか、
あるいは私たちのアプローチが悪いのか、
なかなか連携をとるに到りません。
「連携をとりましょうね」「こんな感じの連携はいかがですか?」という研修会です。
うれしかったのは、当院のスタッフが一緒に参加してくれたことです。
今までは、セミナーや研修会には一人で参加していました。
会場の中には、院長とスタッフと思われる方がいて、
意識が高いスタッフでうらやましい、私もあんなスタッフと働きたいと
「隣の芝生」を見ていたものです。
率直に言って、スピーカーの話し方は…残念ながらイマイチでした。
誰向きのセミナーかはっきりしない
スライド1枚の情報が多すぎて見にくい
内容が多すぎて焦点がぼけている
「自分ならどう話すかな」「施設にどう伝えようかな」など、
考えながら聞いていました。
私なら、難しい説明はせず、他の職種の方に、
まず口の中に興味をもってもらうことを目的にします。
興味を持って数をこなせば、正常と異常の区別はすぐにつくようになるからです。
介護の方は
「これはかわいそう…」「何か普通と違う」「ちょっとおかしいぞ」
と気づくことが重要で、
あとは、私たちにつないで頂ければ、
「どうおかしいのか」「なんという病気か」は必ずしもわかる必要はありません。
(診断は、専門でも難しいものです)
ただ、「数をこなす」ときに一定の基準があると、上達が早くなるとは思います。
口の中の評価をするのに使いやすいアセスメントシート(OHAT)があります。
藤田保健衛生大学のホームページにも、具体的な症例つきで使い方が載っています。
今度、私がセミナーをするときは、これを施設の方にご紹介しようと思いました。
シートがあると、口の中を日頃から気をつけて頂きやすくなるのではないでしょうか。