武漢ウィルス:PCR検査の問題点1(PCRの前にやるべきこと)
2020年3月23日未分類
久しぶりの更新です。
私はテレビはほとんど見ないのですが、
実家でついていたテレビを見て愕然としたので、お伝えします。
武漢ウィルスのPCR検査についてです。
本来、歯医者である私がコメントする話題ではないのかもしれませんが、
あまりにひどい煽り方だし、煽った結果が悲惨なので、
(韓国やイタリアが大規模PCRの果てです)
思うことを書かせてください。
PCR検査を神格化する風潮があるように感じますが、
PCRを大規模に行うことはあまり意味でなく、むしろ有害かも知れません。
問題は4点あります。
・PCR検査の前にやるべきことがある
・PCR検査は誤判定が多い
・PCR検査は医療崩壊を起こしやすい
・感染がわかっても有効な治療法は(今のところ)ない
少し難しい内容で長くなるので、何日かに分けてお伝えします。
今日は「PCR検査の前にやるべきことがある」という内容を。
肺炎は、大きく分けて細菌とウィルスによって起こされます。
それぞれ、肺のどの部分に炎症を起こすかが異なります。
(長くなるので省略しますが詳しく知りたい方はググってください)
典型的な症状があるので、ある程度は問診で鑑別できる(はず)です。
CTを撮れば特徴的な画像になります(と言われています)。
武漢ウィルスはもちろんウィルスです。
したがって、細菌による肺炎の症状や画像が強く疑われる症例に、
PCR検査をしてもまぁあまり意味がなさそうなのはわかります。
そもそも、私たち医療関係者は(私は医者ではありませんがきっと同じです)
患者さんの様子を見たり話を聞いたりすることで、
病気の当たりをつけることができます。
検査は、つけた“当たり”を確定させるためにあります。
検査が先にあるわけでは決してありません。
この「診断をどのようにつけるか」という話は、
このブログでも事あるごとに書いてきました。
武漢肺炎であっても、診断のつけ方は他の病気と同じ(はず)です。
だから厚労省が言う
「医者が必要と認めた場合に限りPCR検査をする」
と言いうのは圧倒的に正しいのです。
まぁ厚労省は頼りない印象なので、イメージで損をしています。
それに、もっとわかりやすい言葉で国民に語りかけるべきだと思います。
テレビのコメンテーターはこのような診断の手順を理解していないように思えました。
(つづく)