奥歯がなくなると…( ノД`)
2017年6月20日噛み合わせ
歯の役割は大きく分けて三つあります。
・かみ切る
・かみ砕く
・すりつぶす
奥歯はこの三つのうちの「かみ砕く」と「すりつぶす」役割を分担し、
前歯の役割は「かみ切る」だけであるのが通常です。
しかし、奥歯がなくなると、
前歯でかみ砕き、すりつぶすことになります。
こうなると、だんだん歯自体や歯並びが崩壊していくことになります。
前歯に強い負担がかかると、よくある変化は
・上の前歯が下の前歯に押されて出っ歯になる、すきっ歯になる
・上の前歯の歯ぐきが力に耐えられずに歯周病になり、歯がグラグラになる
・神経を取って差し歯になっている場合は、歯が根本から折れる(割れる)
このようなことが起き、結局、前歯も悪くなってしまいます。
また、歯を抜けたまま、長いこと放置すると、
奥の歯が倒れてきたり、かみ合わせの反対側の歯が伸びてきたりします。
いざ「噛めないから歯を作って下さい」と言われても、
このような変化が起きていると、私たちも非常に苦労します。
「奥歯は見た目に関係ないからなくてもいいや」と放置していると、
このように口の中全体が崩壊していく ことになります。
見た目に関係なくても、奥歯のトラブルを放置しないで下さい。