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インプラントは事前の準備が大事

2016年10月18日インプラント,噛み合わせ

インプラント治療を成功させるためには、事前の準備が大事です。

・アゴの骨はどのくらい硬いか
・アゴの骨はどのくらいの厚み・幅があるか
・どんな太さ・長さのインプラント(ネジ)を使うか
・どの方向にインプラント(ネジ)を埋めるか
・もしうまくいかなかった場合はどうリカバリーするか
・インプラント(ネジ)の上にどのような歯を作るか
などなど

色々と考え、シミュレーションをして、
手術をシミュレーションどおりに再現するために、さらに準備をします。

ここまで綿密な準備が必要な理由は、
ひとえに「インプラントは絶対に失敗が許されない」からです。

この準備の一つが、「専門の先生と相談すること」です。

前回の話の続きですが、そんなこんなで鈴木先生に相談しに行きました。

結果、驚きました。
インプラント(ネジ)の埋め方が、先生の口から何種類も出てくるのです。

私、インプラントは専門ではありませんが、
手術をしたことはもちろんありますし、簡単なケースなら当院でもできます。
見学は100件を軽く超えるくらいは見てきています。

それでも、インプラント(ネジ)の埋め方を何種類も話す先生には出会ったことがありません。

一つ一つのインプラント(ネジ)の埋め方にはメリット・デメリットがあり、
「どのデメリットを引き受けるか」という話になりました。

この考え方は、私が普段、一般的な歯の治療で患者の皆さんにお話ししていることに非常に近く、
インプラントと普通の歯の治療の違いはあっても、抵抗なく腹に入るお話でした。

鈴木先生のお話をベースに、私なりに噛み砕いて患者さんに説明して、
どの方法がその方にベストなのか、よく話し合って治療方法を決められると良いと思っています。

少し難しい話でしたね。

ちなみに、このように診療所(当院のような個人医院)が大きな病院を紹介するのは、
お医者さんの世界では日常的に行われています。
「病診連携」と言います(“病”院と“診”療所が“連携”する)。
歯医者さんの世界でもこのような高度な医療は、今後、病診連携が進むのではないかと思います。