「痛い」でいくつ病気が思いつくか
2016年7月11日顎関節症
前回のお話しで、病名が決まるとほぼ自動的に治療方法が決まる、と書きました。
「歯が痛い」
↓
あなたから詳しい話を聞く
↓
検査をする;口の中を見る、レントゲンを撮るなど
↓
病名をつける(診断する)
↓
治療方法が決まる
これは、裏を返すと
「病名を間違えると正しい治療にならない」
ということです。
したがって、
あなたの「歯が痛い」という訴えに対して、
なるべくたくさんの病名を思いつくことがとても重要
なのです。
さて、あなたが歯が痛いと言って来院したとき、
私たち歯医者が思い浮かべる病気は、主に
・むし歯
・歯そうのうろう(歯周病)
・歯の神経や根の先の病気
です。
10年から20年くらい前までは、
「歯が痛い」原因はだいたいこの3種類でした。
ところが、最近は、別の原因で「歯が痛い」人が多くなってきました。
これについては、次回、ご紹介します。
*一般の方用にわかりやすく簡略化して書いているため、
*厳密にはもっと複雑なことを考えています。