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放置しても治る病気

2016年5月27日顎関節症

私、狭い分野を深く掘り下げる性格です。

「趣味は何?」と言われても、これといったものはありません。
趣味は仕事だというと格好つけた感じですが、
歯医者は半ば趣味のようなところがあります。

このブログでは、私が十数年かけて学んできたことを
皆さんにわかりやすくお伝えしています。
もしかしたら、他の歯医者さんでは聞かれない話もあるかもしれません。

今回もそのたぐいの話です。

歯医者の扱う分野は、放置して治る病気はほとんどありません。
これが風邪や傷と違うところです。

残念ながら、手をつけないと悪くなる一方です。

ただ、歯医者の扱う病気にも放置しても治る病気もあります。

・顎関節症(のほとんど)
・知覚過敏(の一部)

顎関節症と知覚過敏は、私たちが手を加えてもあまり改善しません。

この2つ、「病気」というより「状態」です。

あごが一時的におかしくなっていますよ
歯の神経が過敏になっていますよ
…という状態です。

「未病」とでも言いましょうか。

正常ではないけど、病気とは言いにくい状態。
元気を白、病気を黒とすると、グレーな状態です。

もちろんグレーが濃くなると黒…病気になってしまうこともあります。
でも、病気に移行する確率はあまり高くありません。

私たち医療関係者が学ぶ機会が多いのは西洋医学です。
これは「病気」を治すのを得意としています。

一方で西洋医学は「未病」の治療は苦手です。

未病を得意とするのは東洋医学です。
誤解を恐れなければ、民間療法とでも言いましょうか。

顎関節症と知覚過敏は「未病」。
私たちが処置をするというより、
生活習慣を見直すことで改善できる
ことも少なからずあります。

*知覚過敏の正確な診断はかなり難しいです(詳しくは別の機会に)
*自己判断は禁物ですよ