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インプラントのデメリット1:インプラントが増える?

2016年2月11日インプラント,噛み合わせ

さて。インプラントのデメリットについて、続きを書きます。

インプラントの最大のデメリットは、

「インプラントと自分の歯をつなぐことはできない」

ことです。

インプラントをアゴの骨にの中に埋め込むと、骨と「くっついて」がっちりします。
がっちりくっついて、動かなくなります。微動だにしません。

これに対して自分の歯は、骨に「くっついて」いるわけではありません。
骨と歯の間にはクッションがあって、
一見、動かないように思えますが、実はわずかに動きます。

動かないインプラントと動く自分の歯をつなぐとどうなるか。

つないだ直後は何も感じません。

しかし、つないだ状態で長期間使い続けると

・インプラントが折れる
・神経が生きている歯は神経が腐る
・神経のない歯は折れる
・自分の歯に被せた差し歯がとれる

と、こんなことが起きます。

ここまでが予備知識です。

さて、あなたの歯、残念ながら抜かなければなりません。
さぁインプラントにしましょう。

この抜けた歯が、一番奥(抜けた歯より奥に歯がない)なら問題ありません。
ただ、抜く歯の両隣に歯が残っているところにインプラントを入れる場合、
これは要注意、一考の余地アリです。

◆自分の歯
×抜く必要がある歯
○インプラント

◆◆◆×◆◆◆

×にインプラントを入れるのは問題ありません。

◆◆◆○◆◆◆
こんな感じになりますね。

今回インプラントを入れたとなりの歯が、
何年後かに抜かなければならなくなりました。

◆◆◆○×◆◆

×にはインプラントか入れ歯しか選択肢はありません。
(ブリッジは選択できません)

なぜか。

自分の歯とインプラントはつなげられないからです。

◆◆◆○○◆◆

さらに数年後、そのとなりもダメになりました。

◆◆×○○◆◆

これもインプラントか入れ歯しか選択肢はありません。

このように、
真ん中あたりにインプラントを入れると、
その後、両隣にどんどんインプラントが増える

可能性があります。

間違っていただきたくないのは、
真ん中あたりにインプラントがダメだと言っているのではありません。
ただ、真ん中あたりにインプラントを打つのは、
このようなリスクもあるということも考えて選択して頂きたい
と思うのです。

*個別のご相談は当院までお越しください。